[カナダで妊娠・出産]2019年2月26日、子どもが産まれました。

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突然ですが、タイトル通り、子どもが産まれました。
カナダで妊娠・出産ということで、
日本とは色々違った経験だったと思います。

また、妊娠24週で妊娠糖尿病と診断され、
食事療法(糖質大幅カット+分割食)と運動療法(毎食後20分運動)
を強いられ、後半は精神的にもつらいことが多かったですが、
最後は無痛分娩で無事、五体満足の男の子が生まれてきました。

本当はブログで「子どもが生まれました!」と書くつもりは
あまりなかったのですが、せっかくなのでカナダで妊娠・出産するって
どんな感じなのかを後々お伝えしていけたらなと思い、
まずは出産報告からさせていただくことになりました。

せっかくなので、日記として、陣痛から生まれたあとまで、
どんな感じだったかを記しておきたいと思います。

[2019年2月24日]

朝、生理痛のような痛みで目がさめる。
しかし起きた後は痛みは続かない。9時半頃朝ごはん。
予定日が明日ということもあり、陣痛促進のため食後いつもより長い散歩へ。

40分くらい歩いたあと、バスに乗り、ロンドンドラッグという
ドラッグストアへ寄ってその後マックでコーヒーを飲む。
疲れ果てていたのでしばらくマックで休憩した後、
ノーフリルズというスーパーへ。
ちょっとだけ買い物して帰ってきたのが12時頃。

ゴロゴロしてお昼を1時半くらいから作り始める。
低糖質パスタにバジルソースをからめ、
エビ、パプリカ、アボカド、トマトをのせ食べる。
だがしかし、それだけだと逆に糖質足りないから、
ベーグル+クリームチーズ半分も追加で食べる。
その後も30分ほど散歩へ。今度は家の近くのスーパーへ行き、
野菜を買って帰る。家帰ってきてお昼寝でもしようかと思ってたけど、
夫が出かけようかなというので、4時すぎから2人でカフェに向かう。

歩いているとどうしようもなくお腹が痛くなってくる。
途中でストップ。しばらくして落ち着いたので再度歩き出し、
Turks coffeeというカフェへ。
カフェでも何回かお腹痛くなったが、便秘の痛みかなとその時は思っていた。
5時半すぎに帰路へ。夕日がきれいだったが、あまり他ごとを考えられない。
道中もたまにお腹が痛くなりながら家へ着く。

その後念のため陣痛アプリで陣痛の間隔をはかりだしたところ、
15〜25分に一回のペース。というより、どこからどこまでが陣痛かわからない。
その後横になってたら定期的に痛みがくるように。
ご飯を作ろうにも定期的に痛みがくるのでなかなか難しい。
ビビンバの用意をしていたので指示をし、あとは夫に任せる。
その間にDoula(出産をサポートしてくれる人)などに連絡。
7時20分頃夜ごはん。

この時点で陣痛と思われる痛みは5〜15分間隔。
ご飯後夫にお風呂の用意を頼み、入る。
入ってる間45分くらいの間で3回くらい痛みがくる。
出てからちゃんと測ると、もう5〜6分間隔。でも5分を切ることはない。
病院からは、「陣痛の間隔が5分に1回、陣痛の長さが1分以上なのが
1時間続いたら電話を下さい」と言われていたので、
まだ病院に行く程ではないなと思って耐える。

10時半にDoulaの人がTENSマシーン(電流マッサージのようなもの)を
持ってくるということで待つが、結局きたのは11時。
しかもDoulaの人、なんと明日は休みとのこと…予定日なのに…!

ちょうどその頃、おしるしと思われるものが見られた。
その夜はTENSマシーンをセットしてもらって、
タイレノール(痛み止め)とグラボル(眠気促進)を飲んで寝てみる。

[2019年2月25日]

夜中も陣痛は続く。アプリで間隔を測ったら、7〜13分ごと。
さすがに寝ていられずに痛みで起きてしまう。
陣痛ごとに間隔を測ってもそんなに頻繁でないし、
一旦夜中2時くらいにカウントをストップし、
5時頃までは陣痛があっても耐えながら陣痛の合間に寝る。

5時前からまた測り始める。5分で来たり、12、3分で来たりと安定せず。
手元から届くところに置いてあったグラノーラバーを朝ごはんに食べる。
7時頃に4〜7分間隔、8時すぎから4〜5分間隔になってきたので、
休みのDoulaをカバーする別のDoulaに9時半頃夫から電話をしてもらう。

Doulaが来るまではベッドの上でひたすら陣痛に耐える。
寝てると辛いので正座で前屈みになり耐えてみていたが、
10時半頃Doulaが来てから、お風呂へ移動。
歩くと陣痛がすぐ来て、立っていられなかったが、
体重を全部Doulaの人にかけることでなんとか乗り切る。

服も脱がせてもらったりしながらお風呂へ。その間も陣痛は7〜8分間隔。
今まで自分で陣痛の長さと間隔を測っていたのが、
夫とDoula二人に測ってもらえるようになったので楽に。

朝ごはん食べてからしばらく経っていたので、
夫にピーナッツバタートーストを作ってもらい、お風呂の中で食べる。
カナダのお風呂はトイレと一緒なのが一般的で、
うちも例に漏れずバスタブのそばにトイレの便器がある。
しかもパンのくずがお風呂の中に入ったりもしてるけど、気にする余裕はない。

陣痛の痛みはひどい生理痛のような痛み、
または硬くて大きい大便が出そうな感覚。
膣から何かが出てきそうという感覚はほとんどなく、
生理痛の痛みかお尻に感じる圧力かのどちらかがランダムに来る感じ。
波もあって、痛さがひどいときもあればそんなにひどくない時もある。
陣痛の間は眠気が来て寝てしまい、陣痛きたら起きてしまう、
というのを繰り返す。

夫がその間Doulaの人の分と自分の分とパスタを作って2人ともお昼を食べる。夫はトイレでパスタを食べるという偉業。
この先トイレでごはんを食べることはないだろう。
水分は専ら麦茶をリクエスト。
なぜか水より他の飲み物より麦茶が飲みたかった。結構頻繁に飲んでたと思う。

結局お風呂には多分11時から12時半くらいまで入ってた。
その間も陣痛は5分間隔以下にはならず。

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一旦お風呂からベッドへ。

トイレに定期的に行かなくてはいけないのはわかってるけど、
立つと陣痛が来るのが怖くておっくう。
ここでお昼ご飯として、夫にかつおおかかおにぎりを作ってもらって食べる。

ベッドにいても同じく間隔が短くならないので、家の中を歩くことに。
この時は夫に支えてもらいながら歩いて、
陣痛がきたらまた夫に全体重をかけるという感じで乗り切り、
しばらく歩いたらソファに座って休憩、というのを繰り返していた。

歩いていると陣痛の間隔は3〜4分に1回に。
その間も膣が開いてる感覚はなかったので、
病院に行くのはまだ先かと思っていたところ、
Doulaの人が当直の助産婦に連絡。
子宮口が開いてなかったら家に戻らないといけないけど、
陣痛時間が長いのでどっちにしろ一度チェックアップしましょうということで、
病院へ行くことに。

夫がタクシー会社に電話。10分くらいでくるということで準備。
準備といっても私は何もしてないけど、
夫とDoulaの人に何を持って出てほしいかだけを陣痛の合間に伝えながら待つ。

まだ陣痛の合間にこれだけしゃべれるんだから
きっとまだ子宮口は開いてないんだろうなと思っていた。
お産が近づくと喋れなくなるそうなので・・。

タクシーがきたのでまずDoulaの人がマンションの下に行き、
タクシーにちょっと時間がかかる旨伝える。
その後戻ってきて荷物をおろし、私を連れて下に行ったところ、
なんと、タクシーが消えている・・!

というわけでもう一度電話。
今度はそのまま下で待つ。そしたら10分後くらいにタクシーが来た。
妊婦だとわかるとタクシー乗車拒否があるかもということを
事前に聞いていたので、驚きはしなかったけど本当に起こるんだと実感。
Doulaの人は自分の車で病院へ。

今度の運転手はちゃんと乗せてくれて、しかもその人も
第二子がBC Women’sで生まれたとのことで優しくしてくれた。
陣痛があって今から出産という話を夫がしてたら
「息をしっかりすることに集中して」とアドバイスをくれた。

5時半頃BC Women’s hospitalに到着。

赤ちゃんの胎動をあまり感じてなかったので
助産婦さんから胎動を数えるようにと言われていて、
タクシーに乗る前に2回、タクシーの中で2回感じた旨伝える。
2時間で6回くればいいので、あと2回でクリア。

陣痛も3回ほどあり、病院でレジスターしている間にも2回ほどきたので、
間隔は狭まっているはず。そのうち助産婦さんが一瞬来て、
アセスメントルームに通され、そこで再度待機。
その間も何回か陣痛。

助産婦さんが来て子宮口をチェックしたところ、
なんと9cm開いているとのこと!ほぼ全開。

無痛分娩にしたかったので、麻酔であるEpiduralを打つのは間に合うか
と聞いたら、麻酔医があいてれば大丈夫とのことだったので、即お願い。

「いきみたい感覚はない?」と聞かれるが、
「Epiduralなしではいきみたくない!」と答え、
「じゃあEpidural入れましょう笑。」と言われしばし待機。
麻酔医は比較的すぐ来て、確か7時頃Epidural注入。
まずは点滴して、そのあと背中に麻酔をうち、
そして背中に針を入れるという感じだったと思う。
効いてきたのが7時半から8時の間。8時には陣痛がきても痛く無くなっていた。

陣痛が始まってから24時間、痛みから解放され、だいぶ余裕が出てきた。

カフェテリアで夜ご飯でも食べてもらおうとしたが
もう閉店時間とのことで、2人にはグラノーラバーなどでしのいでもらう。
陣痛の痛みは感じないが、起こってはいるので頻繁になるまで待機。
モニタリングにより赤ちゃんの心拍数と陣痛が常時記録されていた。

なかなか間隔が狭まらないので羊水を人工的に破水。
それでも陣痛の間隔が狭まらないのでさらに促進剤を入れることを提案される。

促進剤を入れて赤ちゃんの心拍数が上がったら
帝王切開しなきゃいけないと言われたので、
促進剤無しでできないか聞いてみたが、
これ以上待つとどっちにしろ赤ちゃんが弱って
帝王切開になる可能性があるとのことで、促進剤入れることに同意。

心配していた心拍数は大丈夫で、そのあとやっと間隔が狭まってきたので
いきむのを開始。看護士さんがモニタリングを見て陣痛が来た時に
「はい、いきんでください」というのでそれに合わせてプッシュ。
自分ではほとんど陣痛はわからない。
看護師さんとDoulaの人が私の足を開いて持ち、
夫が私のあごを引く感じに押して、私はプッシュ。
感覚があまりないので難しかった。

夜11時20分頃から押し始め、予定日である日付変わる前に
生まれるかなと思っていたがそんなに簡単には生まれてこない。
途中で、赤ちゃんが疲れてきてしまっているので、
吸引をしましょうと言われるが、なるべく自然に生みたい!と思い
超一生懸命プッシュ。
一応少しずつ少しずつ赤ちゃんの頭が出てきていたらしいが
そこからだいぶお産がすすむように。

[2019年2月26日]

しばらく同じことを繰り返してるあいだに、
助産婦さんがいきなり「pant!(ハアハア息をすること)」 というので
従ったらどうも頭が出た瞬間だったようで、そのあと赤ちゃん誕生。

結局約1時間半かかって日付が変わって少したった2月26日に男児を出産。

生まれた瞬間は、今までお腹に入っていた何かが、
しゅるりと出てきて胸に移動した感じの感覚。
すごく変な感じだったけど、出てきた時はおぎゃーと泣いて、
すぐにSkin to skinで1時間ほど触れ合う。

出産中にお腹がすいてきたという話をしていたので、
Doulaの人がピーナッツバタートーストを持ってきてくれる。
キッチンにあって食べ放題らしい。

夫がへその緒を切り、助産婦さんが胎盤を取り出す。
胎盤は見せてもらったけど、血だらけ。
そこまでひどい裂けではなかったらしいがお尻の方が裂けたので縫う。
まだepiduralが効いてて痛みはない。
Skin to skinの間、授乳も開始。
ミルクがでないのでどうなるかと思ったけど本能的にか吸い付くは吸い付く。

赤ちゃんはいわゆる新生児って感じで、
手や足が白くふやけたようになってて、いたるところが肌荒れしてる感じ。
爪で顔を引っ掻いてすでにスクラッチができてて、肩に毛がたくさん生えてる。
髪の毛は生まれた時から結構ふさふさな気がする。
動くたびに、お腹にいた時の胎動と同じような動きをするから
すごく不思議な気分。

お腹は産んでもなお少し出てる。そんな急には戻らないか。

妊娠糖尿病だったので低血糖とか心配だったけど大丈夫そう。
体重は3000gいってなくて、予定日超えた割には小さめかも。
妊娠糖尿病だと巨大児が生まれるリスクがあると説明を受けていたけど
巨大でもなかったのでひとまず安心。

トイレに行きたい感覚がなく、足に力が入らず歩けなかったので
看護師さんに管入れてもらって尿を取り出す。めちゃたくさん出てびっくり。
あとは赤ちゃんに目薬したり注射したりして朝方眠りにつく。

というわけで、陣痛時間は長く、つらかったですが
麻酔をしてからは無痛だったため、だいぶ楽に産むことができました。
もちろん麻酔がきれてからは普通の人と同じ痛みが待っているので
産後1週間ほどはまともに歩けず、痛み止めを飲んで生活していましたが
産後3週間経った今は、床上げと言われるように
だいぶまともな生活が送れるようになってきました。

カナダでは出産後1〜2日で退院しますが、
私も2泊で退院。退院した日はしばらく食べられなかった
お寿司をデリバリーしてもらって祝い膳としました。
そのあと1週間くらいは夫がほとんど家事をしてくれ、
あとは友人がご飯を持ってきてくれたりしてかなり助かりました。

出産の痛みは収まりましたが、今は抱っこしてあやすことによる
骨盤が崩壊しそうな感覚が辛いです。

夜も授乳で3時間ごとに起こさなきゃいけなかったので
睡眠時間は2時間を2回とかでしたが、
今は少し長く、1回につき3時間くらいは寝れるようになってきました。
新生児の時期は短く、今ですらもうだいぶ大きくなって
人間らしくなってきたなと思いますが、
生まれてきた時の喜びをいつまでも忘れず、
一緒に時を過ごしていけたらなと思います。

[カナダで妊娠・出産]2019年2月26日、子どもが産まれました。」 に2件のコメント

  1. chihiro より:

    こんにちは。私も9月にバンクーバーで出産を控えているので、このブログを読ませて頂いてとても参考になりました。
    質問なのですが、doulaには日本人の方についてもらいましたか?あと費用はどれぐらいだったのか、差し支えなければ参考に教えて頂きたいです。

    • mayuka より:

      読んでいただきありがとうございます!Doulaは日本人の方ではなかったです。
      リクエストも出せましたが、私個人の信念として
      人種(この場合言語の役割が大きいですが)で選ぶことはしたくなかったので・・。
      Doulaのfeeはバンクーバーだと600から1000ドルくらいが平均のようですね。
      ここでは具体的な金額は差し控えさせていただきますが、
      私の病院はfundで少し補助があったのでそれよりは安かったです。
      参考になれば幸いです!

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