私は”保母さん”でなく”保育士”です。日本の保育の認識について思うこと。
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日本で過ごした3週間の有給休暇を終えてカナダに帰ってきました。
1週間名古屋、その後1週間沖縄、残りをまた名古屋と過ごしたため、
なかなか落ち着けなかったのもあり、今回はそんなにたくさんの人には連絡せず
過ごしたのですが、それにしてはいろんな人にも会えてよかったなと思っています。
毎回恒例ですが、「カナダって寒い?」に続き、
(注:バンクーバーは東京並みにしか寒くなりません)
「今って保母さんやってるんだよね?」
と聞かれることが多く、そのたびに
「保育士ね」と答えていたのですが、
自分的には「保母さん」という名称があまり好きではないので
ちょっと持論を書いておきたいと思います。
そもそも「保母」という言葉は、保育士の昔の名称で、
「スチュワーデス」が「フライトアテンダント」と呼ばれたり
「看護婦」が「看護士」と呼ばれたりするようになったように、
「女性だけの職業ではない」という風潮のもと変わった言葉です。
なので資格の名称も、昔は「保母」でしたが、今は「保育士」。
私も看護士さんのことを今でも看護婦と呼んだりしてしまうので
人のこと言えないんですが、保母さんと言われると、
「保育士ね」とついつい言ってしまいます。
でもその理由は男女の問題だけでなく、
「母」という意味合いへの疑問もあるためです。
日本の保育の定義は、
「日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設」。
そのため、親の代わりに子供のお世話をするのが保育士という認識が一般的だと思います。
が、カナダで保育士をしている私の考えは少し違います。
私は父親または母親の代わりに子供のお世話をしているのではなく、
早期教育をする教育者だと自分自身を位置づけています。
そのため、「保母さん」と呼ばれると少し違うなと思ってしまうのです。
ただ、日本の保育園を利用している友人の話を聞いても、
「保育園で箸の使い方とか色々教えてもらってるからすごく助かる」
という意見を多く聞きます。
生活に必要な技術だけでなく、社会性や創造性を育んだり、
歌やお話を覚えたりなどもすると思うので、
日本の保育士さんたちも「教育者」という扱いを受けていいのではないかなと思うのですが
そこは厚生労働省の保育園に対する定義がそうなっていないので残念なところ。
早期教育というのは子供の発育において重要な部分なので、
そこはぜひとも価値が認められ、いずれ保育士さんたちの
待遇の改善などにつながったらいいなと思います。
というわけで皆さん、私の職業は「保育士」です。
ちょっとしつこいようですが、「保母さん」と呼ばれたら
「保育士ね」と訂正していくので(笑)、
頭の片隅に入れておいていただけたらなと思います!
なお、カナダの大学で保育を学び、現地保育園に就職した
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